2013年9月18日掲載

原発依存ゼロ、電力余裕

—9月15日の事実—

 国内の商業原発は大飯原発4号機が発電中止となったため、国内の原発は無稼働となりました。

 さて猛暑、酷暑の今年の夏は原発依存はどうなったのでしょうか。原発事故は怖いのだから、脱原発に向けて電力消費の無駄は当然ながら、節電しようと心がける家庭、事業所もあります。その一方で景気のためにも節電していては仕事にならないというところもあります。

 しかし現実はどちらをとるか、ということです。

 大きくいえば今までの方法を変えない、変えるということです。

 原発については脱原発に変える。3.11の教訓です。

 憲法については、解釈も含め変えない。集団的自衛権、少しずれますが皇室の政治利用も。戦争の教訓です。

 変えることが世の中が幸福になり、人間が自由になると予想されれば変える。

 この反対は変えない。

 簡単なことです。

 いまの日本の風潮で危険なことは、経済優先の政治をしようとしていることです。景気、デフレ、成長率、これが黄門様の印籠のように、すべてを否定してまで取り上げられるということです。いいかえれば金銭が優先ということです。

 いつの時代もこの事実は変わりません。本音です。

 それだけに長い間日本人は、金銭に動かされないと思われるような態度を美点としてきました。武士はくわねど高楊枝、ひもじい思いを隠してきました。「景気はどうですか」と聞かれれば、順調でも「ほどほどですね」と謙遜して、嫉妬心を持たれないように世渡りをしてきました。この微妙な均衡が、日本人の奥ゆかしさでした。

 しかし、いまは新自由主義のフリードマン教授崇拝の経済やその周辺、学者などが日本人の精神風土まで破壊してしまっています。

 身も蓋もない金銭第一主義を唱える人や集団に拍手を送り、応援する支援者の多くが原発容認と一致するように思います。

 このまま百年以上、汚染水を貯めたタンクが毒キノコのように福島から全国へ繁殖していく図を予想してみてください。現在の汚染水処理だけでも、安倍首相のオリ・パラ欲しさの虚言である「状況はコントロールされている」を実行するのは困難です。

 もうこれ以上は原発を動かさなくても国民生活ができるような国に、国民が生活ぶりを見直して自覚することです。やればできます。

 原発ゼロ、依存ゼロの記念すべき日に書きました。

2013年9月16日 記