2014年11月18日掲載
スー・チー、オバマ会談
—来年の総選挙に向けて—
14日にビルマのヤンゴンでオバマ大統領とビルマの国民民主連盟のスー・チーの会談が持たれ、オバマは「民主化はまだ完全ではなく、後戻りできない。」と語っています。中国が東南アジアへ経済支援を通じて影響力を強めようとしているので、オバマの米国の力を占す役目もあっての会談です。また来年の秋に予定されるビルマの総選挙についても「自由、公正な選挙」を求めました。
現在の憲法は議員の1/4を軍人とし、配偶者や子どもが外国籍では大統領に就任できないとしています。
英国籍の夫は死亡していますが2人の子どもは英国籍のスー・チーは大統領に立候補はできないことになっています。この憲法は明らかにスー・チーを目標にした規定です。オバマも「子どもの国籍で立候補できないことは理解できない。」と同調しています。
オバマは13日にテイン・セイン大統領と会って「変革は難しく、すぐには進まない。しかし楽観している。」と語っていました。
スー・チーは憲法の不公正、非民主制を訴えました。オバマは両者に都合よく接したようですが、ビルマの民主化は、経済が優先されて現政権が持つ差別を希薄にされつつあります。
日本もビルマも政権は、政治の道義よりも所得、雇用を大切にする経済に着目しています。
道義も経済もという見方のできる政権こそ求められます。
2014年11月16日 記