2020年4月3日掲載

ビルマの国民虐殺と国連軍

 一国の内乱それも武器を持たない国民に発砲する不条理、暴力に、国内問題ということで手をこまねいている、今の世界の状況を理解出来ない。

 例えば判断力を一時的に酒や麻薬によって失った人間が、刃物をもって人を襲ってきたとする。そんな時には、誰かがそれも刃物に対抗できる得物を持たなければ防御出来ない。今まさにビルマはそんな状態である。何もしない子ども、若者が銃で撃たれて死んでいる。アメリカ在住のビルマ関係者は、すでに死者は1000人を超しているという。

 コロナ対策で世界中が慌てている時に、革命と虐殺が行われている。我々の感覚が麻痺しているのでビルマの、非民主的な大問題に的確な批判が出来ずにいるのである。

 我が国で平和の祭典、オリンピック・パラリンピックを行おうとするこの時に、時代の歯車を逆に回す暴挙が行われている。それもようやく軍人政治から民主化政治が実現できそうなアジアのビルマで、である。こんな時、ある国の武力が民主化勢力に味方するとして介入すると国と国の戦争になる。

 国連は国同士のつながりを円滑にするためにつくられた。だから国内問題には関与しない。建前はそうだろう。だが今回のような場合、ビルマの内政と片付けられるのだろうか。日々、国民が殺されている。国連が出ていく時ではないのか。国連憲章の第7章には国内とは書いていないが、紛争治安のための行為がある。軍の横暴は治まる様子がない。まして中国、ロシアなどの曖昧な対応は、ビルマを巻き込んで世界権力の争いをアメリカと行う道具にしようとしている、といってもよいのではないか。国連は国連軍の派遣を検討すべきである。

2021年4月1日 記