2021年5月22日掲載

ビルマの軍部の暴挙に体で反対を示す

 クーデターからますます軍部の横暴は拡大している。無抵抗な人民を抑圧して暴力を行使しているのだ。経済援助の形であるODAを日本はずいぶんと出している。この資金を、国民を圧迫する側が、いま使っている。民主主義が制度として、いちおう成立しているわが国は傍観している。ここで再び軍事政権になるということは、国際社会も暴力による政治、支配を許すことになる。世界の歴史で、血を流して獲得してきた自由、社会の安定はまたビルマからほころび始める。一国の問題ではない人類、世界の後退になる。中国もロシアも民主化勢力を応援しない。それは自分の国にも人民を抑圧する施策があるからだ。

 他人の国に干渉するな、国内政治に口をはさむな、という声もある。内政干渉ということだ。だが、国際化が進んで国と国の行き来が多くなると、国の差が歴然とする。あの国はあんなに自由があるのに、自分の国は息が詰まる。そう知った国民は、あの国のようにしたいと思って政治を変えようと立ち上がる。こんな運動が連鎖して広がり、個人の自由が認められる民主国家が世界中にできてきた。いまビルマは、その流れを一部の銃を持った、言論を無視した軍が支配している。世界の歴史に挑戦して、逆流させようとしているのだ。許されることではない。5月は憲法記念の月。日本の憲法のいう理念を破壊しようとするビルマの軍部は絶対に許すわけにはいかない。デモやストライキに参加して自分の考えを体で示したい。

2021年5月18日 記