2021年10月17日掲載

欧州議会がビルマ国軍政府を非難

 10月7日、欧州議会は、ビルマ民主派の挙国一致内閣を正当な機関であると決議し、国軍政府への制裁継続を加盟国に訴えた。

 同時期にフランス上院も国連、欧州議会と共に運動して立憲政治を取り戻せると決議している。すでに東南アジア諸国連合は双方に特使を派遣して仲介を決めていた。ところが国軍政府が民主派と特使の接触を認めず、実現していない。東南アジア諸国連合は無視された形で、今月に予定された首脳会議にフライン総司令官の出席を認めない、という国もある。

 私は四面楚歌となったビルマ国軍政府が、中国などの意見を聞きながら対応を練るのではないかと思っている。このような時、わが国は地理的に近い距離にいながら発言しない。いままでもそうである。よほど経済的に魅力があるのだろうか。銃で政治を行うことが民主的でないことは幼稚園児でもわかる。日本は外交の後進国だと思う。

2021年10月16日 記