2013年12月25日掲載

南スーダンPKOの自衛隊が銃弾一万発を韓国軍へ

—いままでの政府は拒否—

 安倍政権は23日に南スーダンの国連平和維持活動軍に参加している陸上自衛隊の一万発の銃弾を国連経由で韓国軍に無償で譲渡すると決めました。

 これは大変な政府の方向転換です。今までの自民党政権では、国連平和維持活動協力法が国連の平和維持活動や人道的な国際救援活動などのために物資協力できると規定していますが、銃弾は想定していないと説明していて国際機関から求められても応えられないとしてきました。

 その方針を返還しました。

 銃弾提供は武器輸出禁止三原則の例外としています。

 安倍政権の防衛重視の政策の具体化です。

 例外が一般化していくきっかけになる危険がでてきました。安倍政権を作った有権者は衆参のねじれ現象を解消して迅速な政治を求めたとマスコミは評価していました。しかし、ねじれは批判を加える機能を働かせる場でもあったのです。

 圧倒的多数を与えたので思う存分国家主義、経済優先の政治を進める政権を認めることになったのです。ここにきて安倍政権の支持率が減少してきたとNHKなどが報じています。その理由は特定秘密保護法の成立です。

 今回の一万発銃弾とつなげてみれば軍国主義への回帰と見る国民が増えてきていることは確かです。

 こんなはずではなかった、という時にはもう遅いのです。地に足の着いた自覚が有権者に求められます。

2013年12月24日 記