2013年12月31日掲載

司法は参院再選挙も迫るべき
一票の不平等合憲ゼロ

—高裁・支部16件—

 7月の参院選の「一票の格差」裁判について14の高裁・支部で16件の一審判決がすべて終わりました。

 合憲は1件もなくゼロ。「憲法違反」は東京高裁など3件、岡山支部は「選挙無効」、他の13件は「違憲状態」と言い渡しました。

 最大格差4.77倍は著しい不平等としています。

 定数を4増4減でお茶を濁した国会の対応を批判しています。来年にある最高裁の判断が注目されます。国会という現実に司法の法理が遠慮している様子がいつまで続くのか。政高司低すなわち政治が法律より上位にあるということは三権分立にも反することです。

 最高裁は思い切って違憲として、政治に強く改革を迫り、場合によっては選挙無効として再選挙も要求するべきです。それでこそ法治国家というものです。

2013年12月29日 記