2014年4月4日掲載

高くても国産品を食べたい!!

—安いだけではなく安全、安心を求めて—

 今年1月に日本政策金融公庫が実施した消費者動向調査によりますと、輸入食品より価格が高くとも国産品を選ぶという人が62%となって半年前より増えました。

 調査は全国の20〜70代の男女計2000人を対象にインターネットを通じて実施しています。

 「割高でも国産品を選ぶ」と答えた人は、12年7月に51%、13年1月54%、13年7月は61%と上昇し、今回62%となりました。

 価格が安いからといって衛生面、農薬などの不安のある外国からの輸入品を選ぶ人が少なくなっていることは食糧自給率の点からもよいことです。

 環太平洋経済連携協定で国内農産品の取り扱いが問題となっていますが、この調査で国民の国産食品への信頼の高まりが確かめられたことになります。

 国産品の消費は食料品に限らず、衣料品からすべてに渡って進めていくべきです。低価格で良質な国産品がもっと市場に出てくれば、国内産業も活発になります。たとえば自転車が町に多く走っていますが、ほとんど中国などからの輸入品です。決して使いやすいものではありません。

 重かったり錆びていたりします。取り柄は低価格ということです。日本も価格を下げて市場を回復しようとすれば充分に可能なのです。

 高価なフランス製品などが売れているのですから、努力が足りないのだと思います。地域の町工場の製品なども多少、輸入品と比べて高くても購入する愛国品も欲しいところです。日本の技術力の保全のためにも低価格の輸入食料品に限らず、日本製品をもっと買い、作る雰囲気を広げていきたいものです。

 輸入ばかりして日本のお金が海外に出ていってしまっています。

 輸入も輸出も均衡が取れてこそ、わが国の経済が成り立ちます。

2014年4月3日 記