2015年2月2日掲載
プロスポーツの汚染
—遅かったサッカー・アギーレ監督解任—
2月2日、日本サッカー協会はアギーレ監督を解任しました。2011年5月のシーズンで、スペイン1部リーグのサラゴサの監督の時に、サラゴサが1億2800万円を用意し、アギーレ監督、選手に振り込まれて、その後レバンテに渡ったということで検察は昨年12月に41人をバレンシアの裁判所に告発し、1月14日に受理されていました。
日本サッカー協会は1月の時点ではアギーレ監督の留任を認めていました。
国際的には不正賭博の対象となっていて、とても健全なスポーツとはいえない状態です。日本サッカー協会は解任について「八百長に関わったという理由ではない」といっていますが、とても信じられません。
サッカーの試合の時の入場に子どもを同道することで健全さを装っていますが、虚しい限りです。
プロスポーツは今回のサッカーだけでなく、日本では大相撲、プロ野球でも不正な八百長騒動がありました。
あらゆるスポーツにプロ、職業があります。プロとなるとお金がつきもので、契約、年俸など普通の労働とは異なる収入がつきものです。それだけに不純、不正な賭博が入りこむ隙がつきます。
プロとアマチュアでは競技に親しむ姿勢がまったく違います。プロはお金がすべてです。競技の初めまず素人のアマチュアから始まります。アマチュアの良さ、意味を青少年に徹底していないと、純粋なアマチュア精神は育っていきません。それにしても日本サッカー協会の曖昧に過ごした八百長疑惑のこの過程は、次の監督探しのためにも不可解です。
競技が商売となっていて、それで生活する人は不利益を避けようとして決断が遅れたのでしょう。おぞましい限りです。
2015年2月5日 記
