2015年2月15日掲載
舛添都政の一年
2月12日で舛添知事は満一年を迎えました。
都市外交、福祉先進都市、東京五輪・パラリンピックに向けての1年ともいえます。
1年間で6回、外国の都市訪問をしています。
五輪・パラリンピック対応といいますが、外交は国の仕事です。都内の諸課題に専心すべきです。
知事になった高揚感から都政とは異なる外交へ目をやる派手さは必要ありません。もっと地道な知事が、いまの都民には必要です。福祉先進都市についても、介護職員の不足を、ある調査で回答施設の約半数が訴えています。入所を断り、ショートステイ廃止する施設もあります。
五輪・パラリンピックについて競技会場の計画を見直し、3施設の新設を中止しています。
2020年の開催が、その後の都民の負担になってはなりません。オリンピックは東日本大震災の復興の応援も理念としています。これを口実だけに終わらすことのないようにする義務があります。
都市外交、福祉先進都市、五輪・パラリンピックの3課題とも、地道さ、堅実さ、継続性、財政の背景が伴われなければ知事の人気取りになってしまいます。
私が気にするのは、昨年5月の記者会見で「ぬるま湯につかった過去3代の知事の20年間は忘れていただきたい。トップがサボっていると職員に感染しますね」といった高慢さです。予算規模も大きく、東京という国際都市の首長という力み、知事の性質もあって独善的になりかねません。舛添知事に都議会がしっかりと物を言うことが大事です。
2015年2月13日 記
