2015年2月25日掲載

安倍首相の任命責任は言葉だけ?!

—自分の発言、農水大臣辞任などで—

 2月23日に西川公也農水大臣が突然辞任し、後任に林芳正氏が決まりました。

 西川氏には前から献金問題が取りざたされていました。TPP交渉の対象となる業界から自民党のTPP対策委員長時代に献金を受けていたというのです。

 辞任すれば、追及しない、辞めたのだからもう反省しているので許そうという文化のような悪弊が日本にはあります。例えば、小保方事件、理研は辞めた人には責任追及できないといいます。西川氏も同様でしょう。

 ところでこの件で感想を求められた安倍首相は「任命責任は私にあります。」といっています。しかし、マイクで言うだけで、責任を取ったといえるのでしょうか。責任の取り方としては減俸とか出勤停止とかはよく聞きます。

 安倍首相は自身の予算委員会での発言で不確実な知識で民主党を非難し、公式に謝罪しています。また予算委員長からは、首相の野次を注意される始末です。

 歴代首相では初めてではないでしょうか。軽薄といわざるを得ません。

 自民党大勝の美酒の中でいつまでも酔い続けている様に見えます。

 任命責任が自分にあるという以上、責任はどう取るのか、このままでは言葉だけで終わらせることになります。言葉が軽いのも首相が軽率だからです。国民にとって大臣の辞任は重大な問題です。その大臣を任命した責任は自分にあるという以上、安倍首相の責任の取り方は重大です。

2015年2月24日 記