2015年3月9日掲載

遅まきながら…

—野依理事長、若山教授の後始末—

 小保方事件の責任を求めてきましたが、ようやく理研の野依理事長が責任をとって辞任するということです。3月7日に報道されました。

 3期12年目ですが、今期の任期は18年3月までありますからSTAP細胞の不正研究の結果です。2001年のノーベル化学賞受賞者ですが、組織運営のノーベル賞とは無縁だったということです。
 小保方氏は不正研究ばかりでなく、犯罪にも問われる可能性があるわけですから、いかに底の浅い学界であったかということです。また時期を同じくして小保方氏と記者会見した山梨大学の若山照彦教授は3ヵ月の職務停止となりました。その理由は理研が「出勤停止処分に相当する」と発表したことをうけたものとしています。若山教授は「研究者として教育者として信頼回復に努めたい」と意見発表しています。
 STAP細胞事件はまずノーベル賞に値するという高揚した発表でしたが、その後、根拠が証明されず騒ぎだけが残った空騒ぎとなりました。それが世界的に評価の高い理化学研究所(理研)であることから世間は真に受けたのです。張本人の小保方晴子氏は理研を辞めているので理研は関われないという理屈で本人が知っているはずの真相は闇の中です。小保方氏が嘘つきでなければ、自分の口から真相を明らかにする責任があります。彼女や周囲の科学者を盲信して報じたマスコミも責任があります。とにかく無責任から始まり無責任のまま終わる科学最先端のお粗末話ということです。

2015年3月8日 記