2015年3月14日掲載

脱原発の声を!

—3.11は複合災害で日本の宿命—

 3.11事件は地震、津波、原発事故の3つが重なった大事故です。地震、津波は自然災害です。わが国にはかつてあった同様の被害が記録されています。時代が進んできても科学が進んでも自然の力の前には無力であるということが今更ながら証明されました。これからも対策を整備していかなければなりませんし、現状の回復も急がれます。

 問題は福島原発事故です。人間が採用したエネルギー技術が人間に牙をむいてきたのです。それも防ぐ方法のないまま作り上げた怪獣です。手に負えません。小泉元首相は3月11日に「夏も冬も原発ゼロで停電一つない」と言って、脱原発を示しています。

 また同じ日に原子力規制委員会の田中俊一委員長は「事故の教訓に学ばないなら、原子力はやめた方がよい」「持続性のあるシステムを作らないと汚染水対策は間もなく行き詰る」と指摘しています。

 原発を再稼働する安倍政権は3.11を震災として捉えて脱原発の教訓として学ぼうとはしていません。馬の耳に念仏とは言いますが、安倍の耳に念仏なのでしょう。

2015年3月13日 記