2015年3月26日掲載
あいまいさの不安、このまま流れる社会
—急ぎ過ぎる傾向—
小保方事件については何回かここで論じてきました。「STAP細胞はあります!」と強調した彼女は世間でいう嘘つきだったと理研が証明しました。
その後、協力した研究員は当時、山梨大教授の若山氏もそれなりの罰を受けました。しかし全容が解明されていません。自殺者が出ている闇の部分、小保方氏の弁明、謝罪はありません。もう理研を辞めたので、手掛かりがないといっています。学者の世界、科学の世界はこんなにもあいまいで杜撰な世界だったのでしょうか。理研の野依理事長は退任しますが、その責任はあります。
しかし、ノーベル受賞学者が必ずしも立派な組織運営者ではなかったということです。野依氏の責任は重大です。
さてマレーシア航空の飛行機の行方不明事件もあいまいです。まったく消息不明のままです。マレーシアはもとよりオーストラリアなどの国を挙げての捜索でも墜落しているのかどうかもわかりません。
こんな情報化が進んで地上にはわからないことがないと思われるほどに人間は世界を進めてきていると満足していたはずです。しかし飛行機が1機いなくなっても探せないのです。
この二つのあいまいな事件をはじめ、私たちの身の回りにあいまいなことが増えてきています。
一つ一つ解明する根気よい努力が必要です。
急ぎ過ぎる世界、世間に翻弄されて、気づいた時は予期しなかった大きな災害に巻き込まれないようにしなければなりません。忘れない努力、追及する気概が私たちにあるのでしょうか。
2015年3月24日 記
