2015年4月5日掲載
日銀、安倍政権は2年間の評価を!
—程度、程度の連発でよいのか—
あれから2年経ちました。
黒田日銀総裁が「量的、質的金融緩和」策を導入したのが、2013年4月4日です。今までの日銀政策ではデフレ脱却はできず不景気が続く、「2年程度」で消費者物価指数が前年比2%以上という「物価安定目標」を「できるだけ早期に実現」するために、貨幣量を2年間で2倍にするという方針を打ち出しました。
2年経ちました。13年4月に150兆円だった貨幣量は今年4月に290兆円となり公約通り2倍です。
しかし3月に公表された2月の消費者物価指数の伸びは昨年4月の消費増税を除くと0%です。
2年で消費者物価指数が2%上昇は実現されませんでした。日銀、安倍政権は、消費者物価指数上昇0%という現実の前で軌道修正を余儀なくされて、2年という目標は「15年度を中心とする期間」つまり15年を挟んだ前後2年、4年に軌道修正され、「2%」も「2%程度」となりました。
程度、程度の連発で曖昧にぼかした表現にしています。しかしいつかは具体的な結果が出てきます。貨幣を大量発行しても上昇しない物価。これを収束するのも日銀、安倍政権です。このまま大号令をかけて、精神活動だけで着地できるのか心配です。
2015年4月4日 記
