2015年4月9日掲載
スマートフォンの害…までも…。
—信州大学長の苦言—
4月4日、信州大学の入学式で、驚くべき学長挨拶がありました。信州大学の新入生2000人を前にしたものです。学者の山沢清人氏は携帯電話の技術革新に取り組んできた学者です。
その人が「…スマホやめますか、それとも信州大やめますか」と迫ったのです。新入生はあ然としたに違いありません。
「知性、個性、独創性にとって毒」、自分で考える習慣をつけることが大切と説いています。スマートフォンは便利ではあっても、自分で見て、考え抜くことがおろそかになります。
大学とは思索する場所ですから、反射的にスマートフォンに頼ることで山沢学長のいう知性や独創性が育たなくなる危険性が出てきます。「大学=考える場所」の否定を学者が批判するのは当然です。
ここまでスマートフォンの害が指摘される実態が問題です。手間ひまをかける学問との付き合いが重要ということです。
2015年4月8日 記
