2015年10月30日掲載

話題づくりの愚行

—脱ギネス記録—

 「世界でいちばん○○○」これを売りものにすべて記録に残す、という愚行が流行っています。世界の料理店評価もそうです。その話題で客がくる、といいます。

 これは現代人の自信のなさのあらわれです。他の権威を装う組織の評価に頼って、自分が行動するのですから悲しいものです。教育は他人は他人、自分は自分を教えるものです。顔や体型が違うのと同じです。しかし公の共通点を最小限認めあうのが国家、社会です。

 現代社会は選ぶものが多すぎて、自分で決められない不幸な社会です。選べる自由が不安につながります。

 外側の評価で生き死にが決まる社会では、個人はすり鉢ですりつぶされます。

 自殺者、奇行者が増えます。もう外からの評価、見られ方を気にしない、記録離れの社会、人生に切り替えませんか。

2015年10月28日 記