2016年1月22日掲載

気になる『ありがとうございます』

—変な心理状況—

 私はNHK「ラジオ深夜便」をつけて寝ます。そこで最近おかしな現象に気づきました。

 医師、教育者など感想を求められて、答える人人が、おしまいに「ありがとうございました」といっていることです。専門家が意見を聞かれて答えるのですから、「どういたしまして」が正しい応答でしょう。NHKという権威ある放送局から、聞かれて名誉なことと思って、感謝の気持ちで「ありがとうございます」というのでしょうか。

 この心理、意識は、公平、平等というよりも放送機関における支配意識に見えます。

 人に評論を求めたら「よろしくいお願いします」、答えたら「どういたしまして」が自然です。

 NHKなどは事前に打合せがあるはずで、一言一句を点検するはずです。そこで「ありがとうございます」が確認され、放送されます。NHK会長の驕りの態度と一脈通じるのは、私の杞憂でしょうか。一度、気にしてNHKを聞いてください。

2016年1月19日 記