2016年11月7日掲載

都政はどこへ

 小池都知事の日常はオリンピック・パラリンピック会場とその予算、築地市場に集中しているように映ります。一国に値する大都市1千3百万人の生活は先の二つだけではありません。雇用、資金、教育、環境、財政など山積みされています。

 一時の熱狂と政治は不釣り合いです。かつて日本新党、大阪維新の会など“ブーム”となってもその力が長続きするとは限りません。

 政治は変化の連続の中では存在できません。安定した日常がなければ、国民、住民の生活は保てないのです。変化の中に安定を安定の中に変化を、という均衡が大切です。いつまでも派手な場面が連続する舞台を観劇している、観劇できる人ばかりではありません。高齢社会の都民をどう導くのかという大命題もそこに待機しているのです。

2016年11月4日 記