2017年2月4日掲載

小池都知事の政党づくり

—少し変ではない?—

 いま千代田区長選が2月5日の投開票に向けて、闘われています。小池対自民党都連の争いといわれています。自民党本部は静観。

 そこで小池都知事は「この区長選は東京大改革の帰趨を占うものだ」といい、都議選の「都民ファーストの会」の伸長と関係があるように訴えています。

 しかし、都政を含め地方政治は、議会と行政の長の首長が相互に補完して住民のために役立つ立場にあります。

 双方は時に協力し、時に批判しあう風通しのよい関係であるはずです。あくまで住民のために。しかし首長が自分の党をつくるということになると、住民のための相互の協力だけで批判はなくなる心配が出てくるのではないでしょうか。

—都民の政治を—

 たしかに小池都知事は仕事がしやすくなるでしょう。しかし、そこは議会と都知事に協力関係ができて、批判が消えてしまいます。

 あくまで住民・都民から見ておかしい関係となります。

 “都議会のドン”といわれる自民党の実力者との関係だけで、自分の党をつくるというのでは器量が小さい、といわれます。小池都知事の多数派工作のための都議選や政治環境づくりというのでは、あまりに都民がみじめです。

 日常の都政の欠けている視点をどう取り入れるか、という基本を取り戻すべきです。

2017年1月31日 記