2019年5月23日掲載

ドローンの使用は許されない!!

 いつの間にかといっていいほど早く飛行物体の使用が許可された。人が遠隔操作して空中から映像を撮影するようになった。そして法律も最近整備された。限られた場所の上空は飛ばせない、という規制だ。

—ものの表裏は分別しなければ—

 事には長所・短所がつきものだ。例えば原子力利用は平和利用もあれば、大量殺人器にもなる。ドローンにも緊急災害時の上空からの情報収集などは随分と助けとなる。だがその一方で爆薬などを搭載して攻撃するとなれば武器になる。人間の理性、常識、善意を期待することで世の中は成り立ってきた。だが公を避ける風潮から道義心、正義感、倫理心が薄れてきて自己中心、利益中心になった今日、手放しでドローンを歓迎するわけにはいかない。

—変化と対応の問題—

 現代社会は変化を追及することを善として進行してきた。手紙、ハガキで用事をたす時代からメールになった。1日、2日かかった情報が秒単位で伝わる。以前は投函までの時間があって考え直すことが出来たものが、メールは瞬時に伝わり変更できず誤解と後悔となる。同じようにドローンは工学技術の進歩と変化である。ドローンの使用を認めることは好ましい進歩と変化と言えるのか。使用目的によって恐ろしい武器となるという側面は最優先されるべきだ。

—柵のない空中の制限は不可能—

 結論としてドローンは緊急時を除いては禁止すべきだ。新聞協会などは法規制に、報道源の確保の意味で反対である。これは近視眼的で自分たちの利だけの理屈を強調しているようにみえる。空に網をはることは出来ないのだ。国民生活に不安をもたらすあらゆる技術開発は許されない。まして安心して眺められる上空に飛行物体があり、落下の危険、爆発物、化学物の拡散などが予想されるとなれば、誰もが反対である。オウム真理教の大虐殺の空中版を思い出す。

2019年5月22日 記