2019年7月22日掲載

芸能界の闇の闇!!ジャニー喜多川騒動!

—独特社会は直らない—

 芸能界の楽屋に行ったり、会ったりした時、昼でも夜でも「おはよう、おはようございます」という。かつて歌謡曲の世界では用語を逆に言う習慣があった。ジャズをズジャ。おんなをなおん。自分たちは別世界にいるという意識なのだろう、と思っていた。今でもそうである。

 だから一般社会の常識は時代が変わっても通じないところがある。ここにきてジャニーズ事務所の問題が出てきた。ジャニー喜多川という芸能界のボスが亡くなって、偉業を讃えていた矢先に、元SMAPにいた3人のテレビ出演の妨害作動があきらかになった。

—今更ながらの大騒ぎ—

 化粧して着飾って虚飾の世界、現実離れした仕掛けで芸能界は成り立っている。年功序列、出る杭は打つ、嫉妬する、嫌がらせをする。本人の能力を発揮させないように周りが持っていく。陰湿な世界で美空ひばりが売り出す時、先輩の笠置シズ子から苛められぬいた話は有名である。程度の差はあっても今も続いている。その一端が元SMAPのテレビ界への出演禁止指令である。すなわちジャニーズ事務所の要請を断れば、芸人の派遣を止められるから従っただけだ。そこに興行にまつわる縄張りなどがからむと、ヤクザも関係する。私はそれほど健全なところとは今でも思っていない。当たり前のことなのである。それを大騒ぎしている。少し芸能界を勉強すれば、すぐわかることなのだ。華やかな、浮かれた人気商売の裏にはドロドロした川がながれていると思ったほうがよい。もう芸能界の話題に振り回されるのは、世界の違う私たちはご免である。心配になるのは少年、少女、青年たちの中に、芸能界に興味を持つ人が増えていることである。やはり、社会の基本は実業であると思うからである。

2019年7月21日 記