2020年2月25日掲載

意義あり!池上彰氏のコロナウイルス肺炎の終息説

 毎日新聞によると池上氏は、間もなく肺炎騒動は終わる、という。

 理由は空気の乾燥時期が終わるからだという。ここで疑問が出てくる。彼は医者でもなければこの問題に特別詳しい知識があるとも思えない。世間が不安の時、発言の機会のある人は言葉を選ぶ必要があることは言うまでもない。彼は、子どもに分かりやすくニュースを解説していて、同じようなやり方で民放放送でも人気が出て、今では大学の先生も務めている。本を出したり、記事を書いたり多忙な人である。なんでも参考意見を求められるであろう。だが今回の終息説は軽はずみと言わなければなるまい。オリ・パラに配慮したのかもしれないが、安易さはぬぐえない。

 罹患者が広がりつつある中で、希望的な根拠の薄い気候を理由にするとは頷けない。

 忙しすぎるために今の状況を見誤つてしまったのだろう。まだまだ警戒して自分から手洗いとうがい、人込みを避けるといった常識に立ち返って撲滅を図る時である。

 池上氏は忙しすぎるあまり軽率だったということだ。古人いわく、口は禍の元なり。

2020年2月20日 記