2021年3月25日掲載

国境なき医師団の赤羽西口での運動のその後

 昨年、この欄で、国なき医師団が赤羽駅西口で会員の募集などをしていたやり方について批判の記事を書いた。買い物をする人、身障者、老人、子どもなどが歩いたり、自転車での通過する動線を妨げるように幕をはったりする、我がもの顔の運動を批判した記事を書いた。

 そして3か月、今年になって一回も西口には出てきていない。どんな事情か分からない。いえることは運動の目的がそのやり方を是認するものではない、ということである。往々にして社会になじんだ運動はマンネリ化して、神経の行き届かないものになりがちである。ボランティア団体の運動だからといって、運動員が無償というわけではない。献金はボランティア活動の人件費にもあてられる。そこを公にしている団体はそれほど多くはない。ここにきてボランティアの意味を問い直さなければならなくなってきた。住民に支持される運動は、決して派手で賑やかなものではない。前回、ペシャワール会の純粋な運動を紹介したが、このようなボランティア活動を支持、応援していきたい。

2021年3月23日 記