2016年11月22日掲載
政治家は特権を返上せよ!!
—先生、バッジをなくせ—
政治家は有権者から選ばれた公の職業、公職です。
公職ですから私事は二の次にしなければなりません。私生活より公生活が優先します。ですから国民・住民から政治家自身の私生活を返上して、公に励むことで信頼されるのです。
また政治家は自分の意志で、選挙に出て資格を得るのです。半強制的な裁判員とは違うのです。
自分から奉仕しようという気持ちでなるべき政治家。それがいつの間にか私欲を肥やすようになります。
—いつまで「バッジ」と「先生」—
むかしの官尊民卑のしっぽの「先生」という呼称がいまでも、国会議員、地方議員には使われます。また識別が容易であるのに「バッジ」を義務づけている国会、地方議員です。権威主義がまだ残っている証しです。
その曲がった発露としての不正政務活動費です。富山県富山市で8月末から1ヵ月で議員をはじめ40人定員の12人が辞職して補欠選挙となりました。自民党、民進党系の会派も組織ぐるみの不正が広がっていたのです。
「先輩から不正の手口を聞いた」という当事者もいました。年間180万円支給されていた政務活動費は、14、15年度ともに100%消化されています。政務活動費の本来の目的を歪曲して、既得利権として私物化した結果です。
公私の混同です。
—政界は羅針盤を狂わせる—
議員が自分の責任で、政務活動として出費するに価する活動に使用する。情報公開する。そして余れば、議会局に戻せばよいだけです。この自然な理屈が、議員になると摩滅してしまうのです。
一般住民から議員になって「バッジ」をつけ、「先生」と呼ばれた瞬間、人が変わり公の顔に変装した政界の住民に変身して、住民を裏切るのです。この魔法の技術を見抜く賢い住民になるには、相当の眼力が求められます。努力が必要です。
2016年11月20日 記