2020年4月20日掲載

新型コロナウイルス問題で明らかになった国の民主度

 「北朝鮮には新型コロナウイルスの患者はいない」と北朝鮮自身は言っている。また「ロシアには新型コロナウイルスによる死者はいない」とロシアは言っている。本当だろうか?と疑う人がいることは間違いない。この情報はすべて当事国が出しているからである。第三者の観察ではないからである。これまで両国の出す情報には偏っている傾向があったから、今回も信じられないと思っている人がいてもおかしくない。普段の国家経営に透明度が高ければ、こんな不信は出てこない。今日時点、4月20日までは出なかったのか、隠していたのか情報化社会の便利さで1日か2日で明らかになる。国家は国民のためにあるのか、指導者のための道具か、すぐに明らかにされて指導者は恥をかくことがわかっているのに愚行を繰りかえすのである。

安倍総理の罪

 これほどではないが、我が安倍総理もオリパラを実施したいために、緊急事態宣言に踏み切る時期を数十日遅らせている。それが感染区域を広げた原因になったといえる。この責任は重大である。いま取り上げた北朝鮮やロシアとは違った意味で、わが国には厳しさが無く決断力のない指導者しか国の指導者に出来ない不幸を大いに嘆き、政治にもっと我々の命を託すに値する人選びをする教訓を今回の大惨事から学ばなければならない。こちらは国民の民度が問われているのだ。

2020年4月20日 記