2020年7月26日掲載

ウーバー・イーツの事故対策を急げ

 コロナ対策から来るのか町の中をウーバー・イーツのバッグを背負って自転車で、品物を配る人が多く目立つようになった。多くの自転車はタイヤの細い競争用の自転車のように見える。マクドナルドの店先に止めて急いで走り去る。品物、一個を距離に応じて運び賃となるようだ。

 先ごろその労働組合が調査したところ、全治するまで月単位の怪我を負った組合員が出ているという結果が出たという。車との接触が多いようだ。アルバイトなので、もとより会社は保障しないので、処理はすべて自己責任となる。働く人間が多くなるといつまでも、会社が労働保障をしないではいられなくなるのが世の流れである。時間の問題で国が取り上げることになる問題だ。だが、立場を変えて加害者になることもあるはずだ。その報告は労働組合からはない。アルバイトの最中、子ども、高齢者との接触事故は、どうなっているのか。組合の報告はあくまで組合員の被害を世間に知らしめ、対策を喚起させようとするものだが、加害者としての自分の存在も忘れてはならない。私にとってはこちらの方も強い関心を持つ。

 アメリカ発の企業のようだが、自転車を愛好する若い人を中心に、手っ取り早い収入になる仕事として流行している。自転車と人の事故で、数千万円の損害賠償も要求される当世であるウーバーの会社としての対策が急務となった。

2020年7月24日 記