2020年8月5日掲載

ここにきて何故うろたえるのか

 コロナ感染者は増え続けている。それは保菌者が動いてウイルスをまき散らしているからだ。原因と結果を考えれば誰もが理解出来る。国民に都民に動かないでくれと言えばよいのだ。そのために経済活動ができない補填に補助金を出したのではないのか。安倍総理も、小池知事も人気、見栄からそれを言わなかったために事情を理解しない国民、都民が仕事または家庭の目的のため以外に動いてコロナと接触して感染しているのだ。仕事と家庭だけのための生活に限る、というように自分を決めつける覚悟がなければ、コロナ危機は越えられない。

 今回の政治決断は大げさに言えば国民の権利に踏み込むかどうかという、ぎりぎりの判断が求められていると思う。コロナについてこのところ自分の意志、政策を記者会見で言わない安倍総理は、問題から逃げているように見える。30日になって初めて飲食店に営業時間の短縮を要請する小池知事の危機管理の甘さは、女だからとは言いたくないが鈍い判断と言わざるを得ない。安倍総理も、小池都知事も国民の命を自分が預かっているのだという気概、覚悟があるのかということだ。政治ごっこをしているのではない。指導者としての哲学、歴史観が問われていることに気づくべきだ。それなくしていまの座に居座るのであれば、ただの権力亡者の汚名を着ることになる。国民、都民にあなたの理解、協力だけがコロナに打ち勝つ手段だと心から訴えることが今、求められている。やりたいこと我慢してくれ、自由も自分と仲間のために、そして家族のために少し抑えてくれと頭を下げる真面目さが求められていると私は思う。21世紀に記録されるこの危機に自分の判断と行動がどうつながるか、まじめに考えるときが今だと、安倍、小池は行動する時だ。

2020年8月3日 記