2020年10月8日掲載

新政権、新野党にコロナ対策の重圧

 菅内閣の日本学術会議の人事に対する介入は赤裸々な権力行使である。立憲民主党の新体制に対する期待は、議員の数が150人を超えた変化以外何もない。実務の政治、理屈の学問。どうしても実務が、すなわち現実が勝つ。このことを承知の上で社会は成り立っている。

 安倍政権が、長期に国民から支持されてきたのも現実の強さを知った本人または側近の知恵の賜物である。コロナ騒ぎに紛れて判断力が麻痺した国民が多くなったことも原因であろう。立憲民主党については枝野党首がタバコを議員控え室で吸っていた、などという幼稚な振る舞いが治らない限り、とても政権などは無理である。数が増えても質が伴わなければ悪貨が良貨を駆逐するのだ。新政権も新野党もよちよち歩きの幼児のようでとても見ていられない。国民が賢くなる、ということも無理かもしれない。コロナ騒動の中でこそ政治の大切さを確かめる機会がある。

2020年10月7日 記