2020年10月26日掲載

菅総理の幼稚な行為

 政治家が何かやろうとする時、本を出すことが多い。まとまった考え、希望を公にするのだから誰もが歓迎する。宣伝にもなるし自分も束縛されて励むきっかけに出来る。だが、今回の菅総理の本はいただけない。向かいだした本の都合の悪いところを削除しているという。総理になってから公になると、つじつまが合わないからだろう。お粗末極まりない。それなら出さなければよい。でも印税が入る。それがバカにならない。政治的には何の非難を浴びることもない。だが人間として、こそこそする小粒な、どこにでもいる男ということになる。一国の総理大臣のとる態度ではない。官房長官としてはソツなく安倍総理を支えられたかもしれない。だが自分が国の最高責任者になったからに、改めて初めから新しい原稿用紙、あるいはパソコンに向かって新鮮な気持ちで国民に分かりやすい文章でかくべきである。何年か前のカビの生えた本を表紙だけ新しくしても、中身が変わっていなければ詐欺師と同じだと言われよう。我が国の総理の惨めなスタートである。先が思いやられる…。

2020年10月23日 記