2020年12月29日掲載

御免ですめば、警察はいらない!

 安倍前総理は自分の発言を訂正した。12月24日のことである。自信満々に国会答弁で「桜を見る会の前夜祭の会費の安倍事務所からの支出はない」と力説していたにもかかわらずの訂正である。「国民、国会に謝罪する」と言った。この政治家は政治発言の重要性を全く理解せずに、総理大臣を務めていた。政治は言葉、論理ともいえる。国民はそれに信頼を置いて政治を任せているのだ。118回にわったってウソを言ったことになる。政治家が常に使う手段である「秘書が、秘書が」を持ち出して、トカゲの尻尾切りをしようとしている。オリンピック、パラリンピック、コロナ、年末という混乱の時期を利用し、国民の健忘症気質に期待してこの時期に真相を吐露したとみる。もし検察の人事の失敗がなければ、検察の庇護のもとでぬくぬくと総理も続けていたかもしれない。現総理の官房長官すなわち番頭、家老の下で総理すなわち旦那、総理として歴代総理の内で一番の記録を、最長不倒距離をさらに伸ばしていたかもしれないのだ。長きをもって貴しとせず、である。

 いま安倍元首相はごめんなさいと前言をとり消した。取り消せば済むものではない。政治家は誰でも金銭と公職選挙法には詳しいものだ。都内の一流ホテルが、5000円で会食に使えないとは常識ある政界通はみな知っている。足りない不足分は自分が出したと記者会見で言っている。もう安倍氏の説明は破綻している。買収容疑が当然出てくる。政治家辞任が妥当である。謝ってすめば警察はいらないとは、小学生の会話に出てくるんですよ、元日本国総理大臣、安倍晋三君!

2020年12月26日 記