2021年3月16日掲載

菅総理大臣と長男

 成人した子供と親の関係は、別の人格であることは当然である。だが親が組織に影響力すなわち力を発揮できる立場ともなると、話は別だ。それこそ親を意識して、忖度の便宜を図る。

 菅総理は、息子の会社、東北新社と総務省の幹部との接待には関係していないかもしれない。だがその息子は親の威光をちらつかせたり、または総務省の幹部が勝手に、菅総理の立場に沿うような出方をしたのかもしれない。とにかく菅総理がいなければ接待問題は、経済の一行為で終わったはずである。長男の就職も菅総理の政治力ではないのか。

 とにかく菅親子は行儀が悪い。親は子供の躾がおろそかだし、子どもは親の立場を絶対に利用しない強さが求められた。

 議員の子供は肩身の狭い日常を送るのが普通だ。議員に出ようとすると、まず反対するのは妻、わけもなくぺこぺこしながら生活することになるからだ。子どもは子どもで冷やかされたりするので肩身が狭い。だがひとたび議員になると、周りは先生、先生と言ってちやほやする。そこで勘違いする。まあこんな想像をしながら今回の菅総理親子の騒ぎがどうなるか他山の石として見物しよう。

2021年3月14日 記