2021年5月17日掲載

オリンピック・パラリンピックは中止すべきである

 山登りそれも何千メートルもの高山を登る人の罠は、天気が荒れた時の判断である。目の前の目的が冷静な判断を狂わせて、遭難する。

 今、オリンピック、パラリンピックの開催もその場面にある。オリンピックの責任者・バッハ会長は、実施の主張を繰り返す、菅も小池も。そこには世界中の健康、人間の命はない。ひたすら決めた目標の貫徹のために、惰性で突っ走るブレーキの壊れた機関車である。もとから反対の人もいる。何につけても反対ある。それも大切だ。
 だがここにきて国民の半分以上は、中止または延期を支持するようになった。コロナが治まらないからだ。お祭りをきっかけに国を盛り立てようとする姿勢を、私はイベント国家と言って皮肉ってきた。賑やかさで国をつくるという計画性のない手法は、永続しないからだ。誘致にもお金など利権が絡むようになった今のオリンピックは、世界の健康な集いとは言えなくなっている。選手はプロになって、アマチュアはいなくなってお金と繋がっている。いうなれば最近のオリンピック、パラリンピックは超人的身体能力をもつ人人の競技会というよりも、組織も個人もお金儲けの魔物に操られた運動体になったように見える。
 オリンピック、パラリンピックの催眠術にかかった国民も醒めつつある。菅も、小池も自分の力の限界に目覚めてお祭り騒ぎから手を引いて、地道な本来の政治に戻るべきだ。コロナの対策をはじめ、あれもこれもの能力がもともと無い二人である。これ以上国民を惑わすべきではない。すぐに中止してコロナ対策に専念すべきである。

2021年5月14日 記