2022年6月3日掲載

ロシアとプーチン大統領は、戦争犯罪人である。

 戦争そのものが犯罪であるから、二重の意味がある。過去にウクライナとロシアにどのような関係があろうとも、兵器をもって攻め入り、他国を破壊、殺戮する行為は断罪されるべきである。この犯罪人を、国の指導者を取り替えられない国の政治はどのような仕組みになっているのだろうか。異論を言えば捕らえられ牢獄に入れられる。戦前の日本と同じである。

 時が経ち、時代は進んでも、権力と指導者の欲望は自制からは無縁である。プーチン大統領の悪名は世界の歴史にはっきりと刻まれる。残念であるが、この国の言うことには距離を置いて熟慮しなければならない。

 スターリン時代のジャーナリストを描いた映画「赤の闇」のDVDを友人から借りてみた。大いに参考になった。変わらないなー、あの国はと、残念ながら再確認した。

 我々の目にするロシアの攻撃、殺された家族の涙はみな嘘だ、とロシアは言う。プーチン大統領は物の怪に取り憑かれたように、侵略を繰り返す。狂気の沙汰である。しかし私は狂気とは言いたくない。精神異常者に戦争犯罪は問えないからである。国際裁判所で、戦争を仕掛けた根拠と多くのウクライナ人を殺し続けた理由を説明させるべきである。他国の他人事ではない。戦争が目の前で続くことにいま声を上げなければならない。

2022年5月24日 記