2022年6月25日掲載

連合は死んだ、そして政治も。

 労働組合の連合と言えば日本で一番大きな労働組合のまとまりである。
 それが自民党とも上手にやっていこうとしている。連合の前会長神津も自民党に理解を示していた。いまの芳野会長も自民党と仲良くという路線。資本と労働という対立はなくなったのか。かつて自民党の宮沢喜一が自民党も労働組合に理解を示すべきだという論文を「政治レポート」に書いたのを読んで驚いたことがある。もう50年も前のことだ。リベラルと言われた宮沢の一面を見る思いで感心した。

 これから参議院選挙だ。立憲も国民も両党ともだめ。国民民主党は政権に入りたがっている。立憲も連合頼みで連合の政府寄りになろうとする方向に色目を使っている始末である。選挙運動の手足に組合員を使おうというのだから、連合の言いなりにもなろう。消去していくと、まだ未知の政党政治集団に期待が集まる。だがこれとても、10年、20年命脈を保てるか分からない。有権者も、その場しのぎの判断で、好き嫌いで政治家を選ぶ。政治家は選ばれるために、芸能人にもなる。派手に風変わりな論調を用い、目立った言動で票にしようとする。

 ウクライナ事件もありコロナもあり、私たちの人生は歴史の上を確実に歩んでいるのだ。

2022年6月21日 記