2022年9月3日掲載

立憲民主党は解体過程に入った

 新しい党の布陣が決まったという。幹事長に岡田克也、政調会長に長妻昭。かつての幹部である。ほかに安住淳などもいる。参議院に負けてからこれほど時間をかけなければ出来ない人事だったのか。そもそも党の責任者の泉代表は選挙に負けても、自分の責任には触れずに時間をかけて、この結論である。

 頭を挿げ替えるとは言うが、体を入れ替えるとはいわない。もう立権民主党には頭となる人材がいないということだ。そもそも泉なる人物もどんな政治家かも分からない。新しい人材であればよいという、単純な人選びと本人の功名心で代表になったのだろう。マスコミは古い人材しかいなくなった政党と批判するに違いない。それでいいのだ。うわべだけの、間近かに迫った選挙の印象を取り繕う人事でやり過ごしてきたのだから。まったく国際政治を語らない日本維新の会などに追い上げられて、あたふたしている体たらくである。

 貧すれば鈍するである。この政党にかつていたが5年、10年先の政党づくリを聞いたことがない。目先のマスコミ、世論調査に振り回されている政党であった輿論を5年10年かけて作っていくという計画など持ち合わせない。へぼ将棋でいう手拍子を打ってばかりいるのだ。目先にある駒の対応で追われる。到底、先を読む政治など出来るわけがない。 

 飛行機でいう方向舵が故障し方向を定められない、ダッチロール状態に入った立憲民主党といえる。すなわち頼りにするマスコミ、世論を読み違えて、それらの濁流が立権民主党の後進性を攻撃してくるのだ。ここにきて自民党、立憲民主党、日本維新の会は、それぞれ旧統一教会、後戻り人事、バラバラな党首選というマスコミの場当たり的な情報は氾濫におそわれることになった。

2022年8月26日 記