2022年9月14日掲載

根本的な問題は宗教法人を無税にしておくこと

 旧統一教会の隠れた真相は選挙を絡めたわが国の税制にある。すなわち宗教法人には税金がかからないということ。憲法の信教の自由を理由に、あらゆる宗教法人には税金がかからないことになっている。そして政治家はこれを守ることで宗教法人からの支持を得ようとする。

 この相互扶助の関係で日本の政治は動いてきたともいえる。広いお寺の敷地の中に幼稚園がある、駐車場がある、なんの不思議もない風景である。しかしここから入る利益には税金がかからない。いままでだれも旧統一教会と宗教法人税の関係には触れていない。

 ここをつつくと、猛毒を持った蜂ならぬ怪物が逆襲してくることが、政治家もマスコミも熟知しているからである。無税を守る政治とそれに感謝して票を差し出す宗教の癒着の氷山の一角が今回の安倍総理の狙撃である。さあ、この怪物、宗教法人に政権は手を付けられるのか。政権を担う創価学会と卵性双生児と言えるのだが。

2022年9月13日 記