2022年10月12日掲載

静岡県牧野原市の三歳児をバスに置忘れ死亡させた無責任

 幼児を通園バスに残して死なせる事件があって、考えさせられた。まず園は子どもを命として見ていなかったのではないか、ということ。仕事を日常の中で、意識せずに行えるものと錯覚してしまう。他人の子どもすなわち、未来ある子どもを扱うことの厳しさを持っていたかどうかある。

 自分に置き換えて見よう。バスや乗り物に乗って、降りようとして席を立った後に、座席を見て自分の持ちものが、ないかどうか確かめる。確認作業だ。それをバスの運転手は怠った。運転手が子どもの忘れ物を確認する作業をする、一、二分の作業をすればよいはずで新しい装置を工夫するとかいう大それた問題ではない。乗車している関係者に、命を扱う丁寧さがあれば解決する。基本的なこどもとの関わりを忘れ、麻痺した教育者の再教育から始めなければ、また事件は起こる。経営より教育という本筋を忘れた業務上過失致死と言うより、殺人である。亡くなった園児は,暑さのためか自分で脱いで上半身裸であったという。

2022年10月5日 記