2022年11月16日掲載

民主主義国家とは

 民主主義とは国民が主人公である国のことである。学者先生が高邁なお説を並び立てても根本はここに落ち着く。この物差しで我が国を見たとき、色々不備はあってもそこそこの民主主義国家と言えよう。警察が大きな権力を持たず、裁判が大きくはゆがんでいない。

 政治家の能力のあるなしは、選ぶ側の問題であるから何とも言えない。いまの世界で民主主義が全く機能していない、すなわち無視されている国を挙げれば、ロシア、北朝鮮、ビルマなどがあげられる。共通しているのは武器をもって、権力で国民を脅したり殺したり、法律に基づかずに権力者の個人趣味で行っていることだ。わが国の旧統一教会と政治家の選挙を通して慣れあってきた関係は、先の3国とは違う次元でまだまだ洗練していかなければならない私たちの政治感覚である。民主主義は好き嫌いのように二者択一できないものだ。時には妥協も必要であろう。だが後戻りをせずに、足踏みはするが、少しずつ前進して国民の生活を健康で明るいものにする姿勢が政治家だけでなく国民にも求められる。それは他人に要求するではなく、自分が考え責任をもって行動することである。そのまとまりが民主国家である。

2022年11月14日 記