2025年3月13日掲載

石破総理の内憂外患

 国政における石破総理は、民主主義の数の原則で政治運営に苦慮している。もともと安倍派を中心にした党の政治資金の違法性が国民に不評で、少数与党を構成している。だから、公明党のように選挙で有利になるために動く党、同じく条件付きで協力する国民民主党のような野党に振り回されがちである。
 さらにアメリカに近いことを売り物にトランプ大統領に近づいたのだが、これが一筋縄ではいかない代物である。すべてが半熟の卵のようにしまらないのだ。地方創生といううたい文句をかざしてみても下水道事故、山火事で事後処理の問題ばかりである。党内からは次の総裁を狙う者たちが、足を引っ張ろうとその時期を待っている。
 予算という国の血液を流す決定を国会が決めなければ、国が立ち往生する。自民党の金問題がきっかけの総理就任であったが、石破色を出せずに悶々としている。いま石破総理が試されている時と言える。

2025年3月11日 記