2022年8月4日掲載
この連鎖反応の幼稚さと恐ろしさ。
ビルマの軍事政権が死刑囚4人を絞首刑。この記事が26日に飛びこんできて唖然とした。ロシア発の恐怖政治が、またビルマの国民に見せしめの恐怖を焼き鏝のように押し付けたのだ。
もともと国民の自由を制限して、武力で兵隊の思うような政治をしようとする人間の考える単純な帰結である。
ビルマの軍事政権に反対の意思表示のデモを計画してもこのような極刑になる。それも軍事政権の判断である。
1988年に軍事政権に反対の、学生を中心にデモがあり学生の多くは投獄、国外逃亡した。そんな時スー・チ—さんが帰国して、一時は選挙によって民主政権が出来た。でも彼女は再びわいろを口実に投獄されている。警察力と軍事力を背景に国民を恐怖で拘束するのが、現代、流行し始めた政治だ。中国、北朝鮮、ロシアをその代表とする。それに憧れる、連携する国はたくさんある。その理由は自国も警察、軍事国家たらんとしているからだ。自分たちのやりたい放題の政治が、手短に行える快楽を手に入れようとする。
議論は時間がかかる、時間をかけないのが今風なのだ。いちばん進んでいる国民統治のやり方である。このやり方の伝染力は早く、罹ると一人ではすまず数万人単位で命を奪い、国を破壊する。
2022年7月26日 記