和田宗春の剣道教室 第二回
年が変わりました。今年も稽古に励みましょう。
寒い時期ですので、ジョギング、ストレッチなどをして体を温めてから稽古をしましょう。
基本技稽古法を十分に身に付けるために、繰り返し練習します。いまは防具をつけて9本の基本技を練習しています。突き、打ちを、防具を通して行いますから、打ち手、受け手双方に緊迫感が実感できるはずです。型を型で終わらせずに実戦に生かそうとしています。いまは切り返しを、面受けと竹刀受けの両方を練習し始めました。
基本としては、すり足で竹刀と体を前進させて、相手に恐怖、疑惑を感じさせる「攻め」を出すようにします。「攻め」とは竹刀と体を4、5センチ相手に向かって出すことです。「攻め」は相手が竹刀と体の動きに怖さ、疑いを感じなければ「攻め」にはなっていないことになります。相手に攻めが伝わったかどうかを見るのには、自分の体と竹刀の「攻め」に相手がどう変化するのか、観察しなければなりません。変化したということは「攻め」が通じたということです。そこでその変化で剣先が中心から外れれば面、突き、上がれば小手、体ごと打ってくれば胴と打突します。これで基本技稽古法を生かした実戦の稽古となります。何回も稽古相手と繰り返しましょう。「攻め」が剣道でも人生でもすべてです。では次回また。
2022年1月16日記