2023年11月30日掲載
「界」のいかがわしさ4
芸能界では、ジャニー喜多川問題から飛び火して、ここにきて宝塚歌劇団の自殺に関わる問題が出てきた。厳しい選抜があると言われる宝塚音楽学校、その卒業生が歌劇団に入る。若い音楽好きの女性は憧れる。入学時には毎年、写真入りで新聞報道される。男役、女役があり、先輩、後輩に差も厳しい。そうなれば言葉、団内部の序列も厳しい。組織内の情報を外に漏らさない。そんな女の世界があるようだ。当然に入る前から噂では知っている人が多かろうが、入って気が付く人もいるだろう。氷山の一角ということで、これからいろいろと内容が明らかになってくるだろう。
公明党の国交大臣の居座り
政界はどうか。岸田内閣の相次ぐ政権内部のタガの緩みは、岸田総理の我が子の政権内部への登用から始まった。身内への世論の厳しさを忘れた結果であろう。さらにいかがわしいのは、公明党の国交大臣の留任である。一体、何年になるのか。自民党との連立政権の条件と思えるくらいに長い。
2012年の第2次安倍政権依頼、公明党の指定席となった。十年を超える。もし自民党が単独で政権をとっていたら、同じ派閥が10年も国交大臣を務めることはありえないだろう。
規模の違う醜聞
誰が見ても土木、建築のもつ利権の大きさがあるからである。政策の決定による国家予算の移動の大きさは莫大である。業界は注目する。そこには票が関係する。十年以上公明党の大臣がいて、その裏に創価学会が控えているとなれば行政に影響がないとは言えないだろう。
マスコミもこれを言わない。ジャニー喜多川問題と同じ病根を持つ、政界のタブーとなったと言えよう。そうなれば、同じ結末が予想される。醜聞である。これは公であるだけに、芸能界の醜聞とは違うスケールになるだろう。閉鎖された界の欠点が露出することになろう。
2023年11月14日 記