2013年3月25日掲載

書道塾に通いはじめました!

―いまさらながら、いまからこそ―

 二ヵ月ほど前から毎週水曜日に王子本町に書道稽古に通いはじめました。

 60の手習いということもありますが、とにかく始めました。二人の娘には子どもの頃、学ばせましたが、自分自身は学校でしか筆を持ちませんでした。何冊か本を出しましたから、その都度、原稿を書くのですが、気が逸って字が乱暴で殴り書きになって編集者泣かせとなってきました。治そうと思うのですが、筆がまどろっこしくて治りません。

 しばらく前から俳句を始め、年に何回かは短冊に書いて提出しなければならなくなり、筑波山のガマ蛙の気分になっていました。

 そんな時に幸田露伴の『努力論』を現代語訳して露伴さんから「自覚したらすぐ実行」を教わり、決心、覚悟した次第です。

 大学で政治学を、剣道会で剣道を教えてきて指導する立場に慣れていましたが、教授される立場になることで受ける側の気持ちも理解できます。

 教えるだけでは一方的になります。政治も送り手だけではなく、受け手の立場になることも勉強です。マンネリ解消の手段でもあります。弘法は筆も選ばず、王羲之のことなど頭の隅におきながら、十条の素敵な文具店さんの筆や紙を使ってコツコツとやっています。書道が政治、剣道、俳句につながるといいな、と期待しています。

2013年3月24日 記