2013年5月26日掲載

80才、三浦雄一郎氏のエベレスト挑戦(5)

 三浦氏の登頂成功は、個人の成果もさることながら、高齢化社会の大きな励ましになります。日頃の鍛練と科学的な準備などに留意している三浦氏であればこそです。

 武道などは精神を強調するあまり、科学や生理を軽視するきらいがあります。

 最近の柔道の事件も好例です。

 しかし海外から入ってきた登山とその技術は計画的で体力などを客観的に判断します。

 生命にかかわるからでしょう。

 三浦氏は積極的な考え方をする人で、先に記しました既成のスキーに拘らない、自分流を編みだすことなどもそうです。

 ですから今回も登頂に成功した後の感想で、80才は4度目の20才だといっています。

 痛快そのものです、しかし大切なのは三浦氏に拍手するとともに、では自分は年齢とどう向き合うのかということです。

 三浦氏から学ぶのはそれぞれ個人であって、ひとたびの驚きと賞賛で終わらすのはもったいないと思いませんか。

 さあ、あなたは自分の年齢とどう向き合って生きていきますか。私、和田宗春は…、まぁ、やめておきましょう。

2013年5月25日 記