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2013年5月1日掲載

「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」が開催!

―付和雷同しないこと―

 4月28日、憲政記念館で、天皇・皇后両陛下も出席して開かれました。
 サンフランシスコ講和条約が発効してから61年の今年となりました。政府が主催したこの式典には安倍首相、衆参両院議長など約400人が出席しました。
 同じ日に沖縄では「主権回復の日」式典に抗議する「4・28『屈辱の日』沖縄大会」を宜野湾市の海浜公園で開催しました。参加者は1万人を越えたということです。
 沖縄は米国の施政権下に置かれたことから、沖縄ではこの日は「屈辱の日」と呼ばれています。
 ふつう記念式典は区切りのよい年に行なうものですが、61年目というのは、昨年60年目は民主党政権下であったことや、昨年末の衆院選で記念式典の開催が自民党の公約であったことなどにより今年になったようです。また天皇・皇后両陛下の臨席も、政治利用という指摘もあります。
 勢いづいている安倍政権の手法に批判の声もあります。その前の閣僚の靖国神社参拝についての中韓両国の抗議を安倍首相は「わが閣僚は脅かしにも屈しない」「侵略戦争の定義は国際的にも定まっていない」と過去の侵略戦争や植民地支配を正当化するような発言を重ねています。このことに米紙ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズは「歴史を直視していない」「敵対心を煽っているように見える」と社説で批判しています。
 ここにきて安倍政権の強気が目立ってきました。株価の上昇など金融政策の当面の結果によるものかもしれません。

和田都議「沖縄も日本国なのですから、配慮するのは当然です。いままでと違ったことを打ち出したいという安倍首相の気持ちは、後始末まで見通してのことではないように思えます。
 いままでの鬱積を短期間に一気に吐き出すような性急さが不安です。国民も付和雷同せずの気構えで熟慮する時です。」

2013年4月29日 記

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