2013年7月21日掲載

米国のデトロイト市、破綻

—負債1.8兆円—

 18日に米国のミシガン州にあるデトロイト市が、米連邦破産法第9条にもとづいて裁判所に申請しました。
 負債額は見出しのとおりです。米自治体としては最大です。米ゼネラル・モーターズ、フォード・モーターズ、クライスラーは復活しましたが、治安悪化や白人の人口流出と雇用縮小で税収は落ち込み続けていました。ミシガン州リック・スナイダー知事は申請を認可しました。市の歳入の38%が負債の支払いや、「レガシーコスト」という年金、医療費負担であると説明し、17年までに65%になると説明しています。
 今後は裁判所の管理下で、債務を削減したりして再建を目指すということです。
 わが国でも北海道夕張市の財政破綻があり、2006年に地方財政健全化法ができて、財政再建化計画を要請し、財政再生計画を策定する義務を強制しています。

 親方日の丸という甘えた気風は、米国にもあって、今回の件に繋がります。公に依存することの少ない米国も、地方との均衡を大切にしています。このようなことを自覚することが米国の地方自治、日本の地方自治を考えるきっかけとなります。

2013年7月20日 記