2013年7月25日掲載
世界保健機構(WHO)に異論あり
—高齢者は70歳以上、8割—
内閣府は昨年の秋、団塊の世代といわれる1947年から49年生まれの男女6千人を対象とした調査をして、「何歳から高齢者か」という設問で約3500人から回答を得ました。
WHOでは65歳以上を高齢者と定義しています。
「一般的に高齢者とは何歳以上だと思いますか」と質問しました。その結果は次の通りでした。
- 60歳以上 2%
- 65歳以上 10%
- 70歳以上 43%
- 75歳以上 26%
- 80歳以上 10%
- 85歳以上 0.6%
「年齢だけでは判断できない」も6.6%ありました。
一般的にはWHOの65歳を日本も使っています。しかし平均寿命や就業率などからみてWHOに従うのは統計数字だけでよいのです。あくまで誕生からの時間(年数)を示す数字であって職能的、肉体的なものとして取り上げるべきではありません。「年齢では判断できない」という答えも6.6%もありました。かつてベストセラーになった詩人ウルマンの「青春とは肉体ではなく、心である」という指摘に感動した人々はこの6.6%に入っていることになります。しかし読んで共鳴しても、現実には忘れたり身についていない人もいるかもしれません。感動したことは実行しなければ何の意味もありません。
2013年7月24日 記