2013年8月20日掲載
ここまで来た!ネット依存
8月初めに発表された厚労省の調査によりますと、インターネットに依存し、使いすぎで健康や学習、くらしに悪影響が出る状態の全国の中高生は約51万人を越すとしています。全国の中学校140校、高校124校の約14万人を対象にした調査です。10万人からの回答があったそうです。
質問事項は「(1)インターネットに夢中になっていると感じるか」から「(8)の嫌な気持や不安、落ちこみから逃げるためにネットを使うか」の8項目の内、5項目以上に該当すると「病的な使用」としています。
これが8%ありました。結果から約51万としました。厚労省は「チャットやメールなどに没頭する人が多い」としています。
「病的な使用」とされる中高生の内、「睡眠時間が6時間未満」と答えたのは43%。最近1カ月の午前中の体調が「常に悪かった」「しばしば悪かった」と回答したのも24%にのぼります。ネットに依存しない人の1.6〜2.7倍高いとしています。使ったサービスも情報、ニュースが70%p、動画サイト64%、メール62%となっています。
厚労省は「ネットは若者文化。健康的な使い方を教育すべき」としています。
便利なものには害があるという真実です。歩きながらの携帯電話、スマホなど目を覆うべき事態です。自己規制、抑制できる人間は少ないのです。ましてや中高生にそれを求めるのは酷です。
人と対話しなくても意志が通ずるとする幻想社会が肯定されればますます人間不在の社会になります。そして、それによって被る国家、社会の被害はとてつもないものになります。便利社会の行き過ぎを止める必要があります。進歩は必ずしも善ではありません。便利は必ずしも幸福をもたらすものではありません。
2013年8月17日 記