2013年9月13日掲載
上杉隆氏の例
—マスコミ人の責任の取り方—
ジャーナリストの上杉隆氏が発売中の雑誌に告白しています。
彼は大手メディアを中心にする日本のメディアのあり方を批判し、記者クラブに入っていない報道機関も仲間に入れるべき、と主張していた人です。
その人はツイッターを、政治家をはじめ多くの人が使って情報を発信する時代がきた、といって周囲もすすめたといっています。鳩山由紀夫元総理も活用したといっています。その本人で告白では、あまりに口汚くののしりあい、自殺まで要請する事態を実感して自分もやめて、すすめたことをお詫びしますといっているのです。本名を出さず、短文で意志を伝えるのですから礼儀、配慮があるわけがありません。マスコミで生活してきた上杉氏が匿名の持っている「暗」を知らなかったはずがありません。
世の中を騒がす先頭に立って旗を振っていた人の責任の取り方が問われます。
お詫びだけですむのでしょうか。上杉氏もかつて政治家には責任を追及し、辞任などを説いたことはなかったのでしょうか。
私たちにありがちな他人に厳しく自分に甘い側面が出ています。
発言の場があたえられ、他人に影響をあたえられた人の取る責任ある行動とはなんなのでしょうか。
その世界から引退する責任の取り方、その件については一切かかわらない生き方などけじめをつけることでしょう。筆一本、口先で生活できるメディアで生きる人間の軽々しい言動には責任の取り方ともないます。
2013年9月12日 記